今から三年前の私は鏡を見るたびに排水溝に溜まる抜け毛の量に怯え自分の将来に深い絶望を感じていました。当時の私は仕事の忙しさを理由に毎日のようにコンビニ弁当やファストフードで食事を済ませ夜はストレス解消と称してアルコールと脂っこいおつまみを大量に摂取するという最悪の食習慣を続けていました。当然のように髪の毛は元気を失い一本一本が細くなり頭頂部の地肌が透けて見えるようになるまで時間はかかりませんでした。高価な育毛剤を何種類も試しましたが一時的な効果すら感じられず途方に暮れていたときにある専門家から髪の毛は身体の余り物であり内側が満たされていなければ生えてこないという言葉を掛けられ私の意識は劇的に変わりました。そこから私の栄養重視の生活が始まりました。まず徹底したのは髪の主成分であるタンパク質を毎食必ず摂取することです。朝は納豆と卵、昼は焼き魚や鶏胸肉、夜は豆腐や赤身の肉といった具合に良質なアミノ酸を身体に供給し続けました。同時にそれまで全く意識していなかったミネラル、特に亜鉛と鉄分を補うために牡蠣やレバー、ひじき、カボチャの種などを積極的に献立に取り入れました。さらに驚いたのは野菜の摂取量を増やしたことによる変化です。抗酸化作用のある色鮮やかな緑黄色野菜を大量に食べることで頭皮のベタつきが消え以前は赤みを帯びていた頭皮が健康的な青白さに変わっていきました。アルコールは髪の成長に必要なビタミンB群を大量に消費してしまうと聞き週に一度のたしなみ程度に制限しました。こうした食事改善を始めて三ヶ月が経った頃、ふと枕元を見ると抜け毛の数が劇的に減っていることに気づき胸が熱くなりました。半年が過ぎる頃には美容師から髪にコシが出てきましたねと驚かれ自分でも髪の毛一本一本が根元から力強く立ち上がっているのを実感できるようになりました。この経験を通じて私が痛感したのはどんなに優れた外用薬も身体の中に栄養という材料がなければ無力であるということです。私の髪を救ったのは魔法の薬ではなく毎日の食卓に並ぶ納豆であり小松菜であり一切れの魚でした。食べ物は嘘をつきません。自分が食べたものが血となり肉となりそして髪の毛となって現れるという当たり前の真理を身をもって体験した今、私は自分の身体を慈しみ栄養を摂ることに無上の喜びを感じています。もし今あなたが抜け毛に悩んでいるならどうか諦める前に自分の皿の上を見てください。そこにある栄養こそがあなたの未来の髪を育む唯一の希望なのです。
食生活を改善して抜け毛の悩みを克服した私の実体験を語ります